変額保険の手数料はいくら?
「保険料に対する%」
「積立金に対する年率」
「非開示の危険保険料」
の3層で整理
公開:2026年9月5日/最終更新:2026年9月5日
/監修:株式会社アールラボ
変額保険の費用は分母の違う3層が重なり、1つの数字で表せません。
2026年8月に主要12社の契約締結前交付書面を突き合わせた水準を、社名を出さずに整理します。
- A群「保険料に対する%」とB群「積立金に対する年率%」は足せない。
- B群の保険関係費用は年0.10〜0.75%(中央値0.45%)
+信託報酬0.06〜1.2%台。 - A群の初期費用の率を開示は12社中2社。危険保険料は全社非開示。
3層の読み方
図1 変額保険の費用の3層
(どこから引かれるか)
Aは払うたびに一回きり(長期ほど薄まる)。Bは毎年かかり、残高が増えるほど金額も増える。バーは性質の違いのイメージで、金額の比率ではない。
開示されている水準
(2026年8月・主要12社)
| 群 | 費用 | 開示の状況 | 水準 |
|---|---|---|---|
| A | 契約初期費用 | 率を開示 2社/「控除します」のみ 8社/非開示 2社 | 保険料の1%・3%(開示2社) |
| A | 払込免除特約の費用 | 多くが開示 | 保険料の0.05〜0.3% |
| B | 保険関係費用 | 9社が率を開示 | 年0.10〜0.75%(中央値0.45%) |
| B | 信託報酬 | ほぼ全社が開示 | インデックス型 0.06〜0.15% アクティブ型 最大1.24〜1.27% |
| C | 解約控除 | 平準払は条件のみ/一時払は年次の率 | 契約から5〜10年 一時払の例:1年未満8.5%→9年目0.9% |
同じ会社でも特別勘定の選び方で信託報酬は約20倍違う。
費用に最も効くのは運用先の選択。契約後も特別勘定の変更で下げられる。
非開示の危険保険料
A群を利回りに直す換算表
(月5万円・年4%運用)
| 運用期間 | 5年 | 10年 | 15年 | 20年 | 25年 | 30年 | 40年 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 保険料の3%前取り=利回り減 | −1.21% | −0.58% | −0.37% | −0.27% | −0.21% | −0.17% | −0.12% |
同じ3%でも5年なら年1.2%、30年なら年0.17%の重さ。
A群を「利回り−○%」の定数に丸めない。B群は毎年かかるので長期ほど累積で効く。
一時払い変額年金は別カテゴリ
| 平準払いの変額保険 | 一時払いの変額個人年金 | |
|---|---|---|
| 保険関係費用(年率) | 0.10〜0.75% | 1.2〜2.9%(中央値1.85%) |
| 元本確保の機能 | 解約返戻金に無し | 年金原資の最低保証を内包が多い |
| 解約控除の開示 | 条件のみが多い | 年次の率(1年未満4〜7%→5〜10年で0%) |
関連:変額個人年金保険とは/変額保険はやめたほうがいい?/出典:生命保険文化センター「変額保険」。水準は各社の契約締結前交付書面・公式サイトの開示値。
よくある質問
変額保険の手数料は年何%ですか。
1つの数字では答えられません。保険関係費用の開示分が年0.10〜0.75%、信託報酬が0.06〜1.2%台、これに保険料に対する初期費用(開示例1%・3%)と非開示の危険保険料が加わります。
投資信託より高いですか。
同じインデックス型なら信託報酬は近い水準ですが、さらに保険関係費用・初期費用・危険保険料がかかります。増やす効率だけなら投資信託が有利になりやすい構造です。
危険保険料はいくらですか。
全社が非開示で、契約者が正確な額を知る手段はありません。開示分だけで安いと判断しないことが大切です。
手数料を下げる方法はありますか。
契約後は特別勘定の変更でインデックス型へ切り替えると信託報酬を下げられます。初期費用・保険関係費用・危険保険料は契約後に下げられません。
「保険料の3%」と「積立金の年0.45%」はどちらが重いですか。
期間で変わります。3%前取りは5年なら年1.2%相当、30年なら年0.17%相当。年0.45%は毎年かかるので長期ほど累積で効きます。分母が違うので足せません。
費用の水準は2026年8月時点の調査によるもので、各社の改定で変わります。特定の保険会社・商品をすすめるものではありません。
ご自身の契約の費用がどの群にいくら書いてあるかは、
書面の写真をLINEで送るだけでAIが読み取って整理します。