ホーム›保険の基礎知識
INSURANCE BASICS
保険の基礎知識
最終更新:2026年8月21日/監修:株式会社アールラボ
保険は「保障」「資産形成」「税務対策」という3つの目的を複合的に組み合わせて検討するものですが、その前提として、まず公的保障や勤務先の制度でどこまでカバーされているのかを知っておく必要があります。ここでは、保険の形・仕組みから、公的保障との関係、団体信用生命保険、三大疾病、年金制度まで、保険を検討する前に押さえておきたい基礎知識を中立的に整理しました。
特定の保険会社・商品をすすめる内容ではありません。ご自身の状況にあてはめた具体的な必要保障額や商品選びは、LINEのAI無料診断、またはFP資格者との無料相談でご確認ください。
01 — PURPOSE
保険加入の目的と考え方
個人が保険に加入する目的は、大きく「保障」「資産形成」「税務対策」の3つに分けられます。NISAやiDeCoなど他の金融商品・制度も充実してきた今、保険を検討するときは、これらの目的を漠然と一つにまとめるのではなく、「保険でなければできないこと」を目的に据えて考えることが大切です。
図1 保険加入の3つの目的
保障
相続などの
税務対策
資産形成
保険
3つが重なる中心=「保険でなければできないこと」。NISAやiDeCoで代えがきく部分は、保険で持つ必然性が薄くなります。
保障
万一が起きた際の経済的な損失を未然に防ぐことができます。逆にいえば、大きな経済的損失が生じない事象に対する保険は基本的に不要です。
資産形成
保険を利用した資産形成のメリットは「保障との組み合わせ」「年金形式での受け取り」「税制面での優遇」などです。これらのメリットを活かさない保険での資産形成は、他の手段に比べて非効率になりがちです。
税務対策
個人保険では、死亡保険金の非課税枠(500万円×法定相続人の数)を活用した相続税対策が代表例です。高齢の方には、健康状態に関係なく加入しやすい一時払い保険が選ばれることもあります。
保険加入で大切なのは、「必要な保障を、必要な分だけ、必要な期間まで」加入することです。まずその世帯にとってどの保障がどれだけ必要かを考え、社会保障制度や勤務先の制度で補える分を差し引いた額が「保険で用意すべき保障額」になります。保障が大きいほど安心は得られるかもしれませんが、それが家計を圧迫する「保険貧乏」につながっては本末転倒です。反対に、保険で資産を「増やす」ことを狙うのは、保険の仕組み上、経済合理性に乏しい考え方である点にも注意が必要です。
図2 「本当に必要な保障」の決まり方
社会保障制度
勤務先の保障制度
団体信用生命保険
経済的状況
収入や資産額
民間の保険
生命保険/損害保険
本当に必要な保障
世帯にとって必要な保障額から、公的保障・勤務先の制度・団信でまかなえる分を差し引いた残りが、民間保険で用意すべき額になります。
03 — PREMIUM STRUCTURE
保険料の仕組み
以下はいずれも一例です。実際の保険料は年齢・性別・健康状態・保障内容・保険会社によって異なります。
加入年齢との関係
加入時の年齢が若いほど、月々・トータルの保険料は基本的に抑えられます(例外もあります)。65歳までの死亡保障1,000万円に、20歳・30歳・40歳の男性が加入した場合の一例です。
| 加入年齢 | 月額保険料 | 総払込保険料 |
| 20歳で加入 | 5,143円 | 約277万円 |
| 30歳で加入 | 6,910円(+1,767円) | 約290万円(+約13万円) |
| 40歳で加入 | 10,045円(+4,902円) | 約301万円(+約24万円) |
加入例:死亡保障1,000万円・払込期間25〜45年(各加入年齢〜65歳)の場合の試算例。
図9 加入年齢と保険料(65歳満了の定期保険・死亡保障1,000万円/一例)
20歳で加入(払込45年)月 5,143円/総額 約277万円
30歳で加入(払込35年)月 6,910円/総額 約290万円
40歳で加入(払込25年)月 10,045円/総額 約301万円
20歳65歳(満了)
バーの長さ=払込期間。遅く入るほど期間は短いのに、月額も総額も上がります。
払込期間との関係
払込期間が短いほど月々の保険料は高くなりますが、トータルの保険料は抑えられます。特に、亡くなるまで払込みが続く終身払いは、長い目で見ると総額が大きくなりやすいため注意が必要です。30歳男性が医療保険(入院10,000円/日・手術5〜10万円・三大疾病100万円)に加入し、60歳払込/70歳払込/終身払い(90歳まで生存の場合)を比較した一例です。
| 払込期間 | 月額保険料 | 総払込保険料 |
| 60歳払込 | 8,030円 | 2,890,800円 |
| 70歳払込 | 6,027円(-2,003円) | 2,892,960円(+2,160円) |
| 終身払い | 4,688円(-3,342円) | 3,375,360円(+484,560円) |
図10 払込期間と保険料(30歳男性・終身医療保険/一例)
60歳払込月 8,030円/総額 2,890,800円
70歳払込月 6,027円/総額 2,892,960円
終身払い(90歳まで生存した場合)月 4,688円/総額 3,375,360円
30歳(加入)90歳 ▸ 保障は一生涯
金色の部分=保険料を払っている期間。保障はいずれも一生涯です。月額がいちばん安い終身払いが、長生きすると総額ではいちばん高くなります。
04 — TYPES OF COVERAGE
保障の種類一覧
民間保険の保障は、主に次の5つに整理できます。
図11 民間保険の保障の種類
満期/払込年齢終身
介護保険要介護1〜5 / 要支援1〜2 / 所定の要介護状態(40歳未満を含む場合あり)
就業不能保険傷病系就業不能 / 精神疾患 / 障害保障
医療保険がん保障 / 三大疾病保障 / 八大疾病 / 女性特定疾病
医療保険入院給付金 / 手術給付金 / 通院給付金 / 放射線治療
死亡保険死亡保障 + 高度障害保障 / 積立系
積立保険死亡保障 + 高度障害保障(円建て/外貨建て/変額)
保障が続く期間は、満期・払込年齢までのタイプと、一生涯続く終身タイプに分かれます。どちらになるかは商品ごとに異なります。
介護保険
要介護1〜5・要支援1〜2、または保険会社所定の要介護状態(40歳未満を含む場合あり)に該当したときの保障。
就業不能保険
病気やケガによる傷病系の就業不能、精神疾患、障害状態に対する保障。
医療保険
がん保障・三大疾病保障・八大疾病・女性特定疾病、入院給付金・手術給付金・通院給付金・放射線治療など。
死亡保険
死亡保障+高度障害保障。積立を組み合わせた商品もあります。
積立保険
死亡保障+高度障害保障に積立の要素を加えたもの。円建て・外貨建て・変額など、通貨や運用方法が異なる商品があります。
05 — PUBLIC BENEFITS
生命保険と公的保障制度
民間保険を検討する前に、公的保障でどこまでカバーされるかを知ることが、保障が過不足なく「ちょうどよい」状態に近づく一番の近道です。保障の種類ごとに、対応する公的保障を整理します。
死亡保険 ── 遺族年金・埋葬料
被保険者が死亡した際、配偶者や子などが遺族年金を受給できる場合があります。健康保険からは埋葬料として一律5万円が支給されます(被扶養者の死亡時も対象)。
医療保険 ── 公的医療保険・高額療養費制度
健康保険適用の医療であれば自己負担は1〜3割。医療費が高額になった場合は、高額療養費制度により自己負担額に上限が設けられます。
就業不能保険 ── 傷病手当金・障害年金
病気やケガで働けず給与が出ない期間は、健康保険から傷病手当金が支給されます。生活や仕事に支障が続く場合は障害年金に移行できます。
介護保険 ── 公的介護保険
40歳以上が加入する社会保険制度。要介護・要支援の認定を受けると、介護サービスを1〜3割の自己負担で利用できます(現物給付が原則)。
遺族年金のしくみ
遺族年金は、国民年金のみ加入の場合と厚生年金にも加入している場合とで、受け取れる内容が大きく異なります。金額は2026年度の確定額です。
図12 遺族年金 ── 国民年金のみの場合(自営業など・2026年度/年額)
夫が死亡し、妻が受給するケース妻が死亡し、夫が受給するケース
18歳未満の子がいる世帯
子の加算 243,800円
子の加算 243,800円
遺族基礎年金 847,300円末子が18歳到達年度末まで
18歳未満の子がいる世帯
子の加算 243,800円
子の加算 243,800円
遺族基礎年金 847,300円末子が18歳到達年度末まで
国民年金のみの場合、夫婦のどちらが亡くなっても受け取れる内容は同じです。子の加算は図では2人分で、1〜2人目は各243,800円、3人目以降は各81,300円。18歳未満の子がいない世帯は受給がありません。受給権者の年収が850万円以下の場合のみ受け取れます。ブロックの高さは金額に比例しています。
図13 遺族年金 ── 厚生年金に加入の場合(会社員・公務員など・2026年度/年額)
夫が死亡し、妻が受給するケース妻が死亡し、夫が受給するケース
18歳未満の子がいる世帯
遺族厚生年金標準報酬月額と加入期間により変動
年齢に関係なく無期給付
子の加算 243,800円
子の加算 243,800円
遺族基礎年金 847,300円末子が18歳到達年度末まで
遺族基礎年金の終了後 ▸中高齢寡婦加算 635,500円/年(末子18歳到達後に到来する4月〜65歳)
18歳未満の子がいる世帯
遺族厚生年金55歳未満で死別=受給なし
55歳以上で死別=60歳から無期給付
子の加算 243,800円
子の加算 243,800円
遺族基礎年金 847,300円末子が18歳到達年度末まで
死別時の年齢によっては、遺族基礎年金と遺族厚生年金が重なって受給できる場合があります。中高齢寡婦加算は夫には適用されません。
18歳未満の子がいない世帯
中高齢寡婦加算 635,500円40歳以上で死別 → 65歳まで
遺族厚生年金30歳未満で死別=5年の有期給付
30歳以上で死別=無期給付
18歳未満の子がいない世帯
遺族厚生年金55歳未満で死別=受給なし
55歳以上で死別=60歳から無期給付
子がいない世帯で妻に先立たれた場合、夫が55歳未満だと遺族年金は受け取れません。
★同じ厚生年金加入でも、子の有無と、亡くなったのが夫か妻かで受け取れる内容が大きく変わります。遺族厚生年金の額は標準報酬月額と加入期間により変わるため、高さは一定で表しています。受給権者の年収が850万円以下の場合のみ受け取れます。65歳以降は本人の老齢厚生年金が優先され、遺族厚生年金の方が高い場合はその差額が支給されます。
| 加入状況 | 18歳未満の子がいる世帯 | 18歳未満の子がいない世帯 |
| 国民年金のみ | 遺族基礎年金 847,300円/年 + 子の加算(1〜2人目 各243,800円/年・3人目以降 各81,300円/年)。末子が18歳到達年度末まで受給可能。 | 受給なし |
| 厚生年金に加入 | 左記の遺族基礎年金・子の加算 + 遺族厚生年金(標準報酬月額と加入期間により変動・年齢に関係なく無期給付)。末子18歳到達年度末後は中高齢寡婦加算(635,500円/年)が65歳まで加わる場合あり。 | 遺族厚生年金のみ(30歳未満での死別は5年の有期給付、30歳以上は無期給付。配偶者が死亡し夫が受給する場合は死別時の年齢等の条件あり)。 |
受給権者の年収が850万円以下の場合のみ遺族年金を受け取れます。65歳以降は本人の老齢厚生年金が優先され、遺族厚生年金の方が高い場合はその差額が支給されます。
出典:日本年金機構「遺族基礎年金(受給要件・対象者・年金額)」/同「遺族厚生年金(受給要件・対象者・年金額)」(金額は令和8年度)
関連記事:遺族年金はいくらもらえる?会社員・自営業・子どもの有無別に2026年度の金額を試算
試算:公的保障シミュレーション(遺族年金・傷病手当金・高額療養費を1分で試算)
高額療養費制度
1か月間(1日〜末日)の医療費の自己負担額に、年齢や所得に応じた上限を設ける制度です。2026年8月1日の制度改定後、70歳未満の上限額(月額)は次のとおりです。〈 〉内は直近12か月に4回以上該当した場合の多数回該当の上限額です。
| 標準報酬月額 | 自己負担限度額(月額) | 年間上限(新設) |
| 83万円以上 | 270,300円+(総医療費-901,000円)×1%〈140,100円〉 | 168万円 |
| 53〜79万円 | 179,100円+(総医療費-597,000円)×1%〈93,000円〉 | 111万円 |
| 28〜50万円 | 85,800円+(総医療費-286,000円)×1%〈44,400円〉 | 53万円 |
| 26万円以下 | 61,500円〈44,400円〉 | 53万円(標準報酬15万円以下は41万円) |
| 住民税非課税 | 36,900円〈24,600円〉 | 29万円 |
70歳以上の上限額は別途定められています。勤務先の健康保険組合によっては、上限額をさらに引き下げる独自の付加給付制度がある場合もあるため、あわせてご確認ください。
図14 医療費が100万円かかったとき(標準報酬月額28〜50万円・区分ウの例)
高額療養費の適用後(1か月の自己負担)92,940円
計算式は 85,800円+(1,000,000円-286,000円)×1%=92,940円(2026年8月1日改定後)。ただし差額ベッド代・先進医療の技術料・自由診療は高額療養費の対象外で、この計算には含まれません。
出典:厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」
関連記事:高額療養費制度は2026年8月からどう変わった?年収別の上限額と「年間上限」を整理
自由診療と先進医療
健康保険適用の治療は、診療報酬制度に基づく全国一律の料金体系・自己負担割合(1〜3割)です。一方、先進医療(がん・白内障・不妊治療の一部など)や自由診療(がん治療の一部・レーシック・正常分娩など)は健康保険の対象外で、治療そのものにかかる費用は原則全額自己負担になります。先進医療は「先進医療特約」、自由診療などの患者申出療養は「特定診療特約」といった民間保険の特約でカバーする仕組みがあります。
図15 保険が使える治療・使えない治療と、自己負担の範囲
| 費用の種類 | 保険診療 | 自費診療 |
選定療養 (特別療養環境室料など) | 評価療養 (先進医療) | 評価療養 (先進医療以外) | 患者申出療養 | 自由診療 |
| 一般の診療・検査・入院などにかかる費用 | 3割負担 | 全額負担 | 3割負担 | 3割負担 | 3割負担 | 全額負担 |
| 治療そのものにかかる費用 | 全額負担 | 全額負担 | 全額負担 |
高額療養費制度の対象保険診療にかかる自己負担(1〜3割)
先進医療特約の対象評価療養(先進医療)の技術料=全額自己負担の部分
特定診療特約の対象評価療養(先進医療以外)・患者申出療養・自由診療の全額自己負担の部分(商品により範囲が異なります)
★患者申出療養までは、一般の診療・検査・入院は保険診療として3割負担で、全額自己負担になるのは治療そのものの費用です。一方、自由診療を受けると、その治療に関わる検査・入院なども含めて全額自己負担になります。選定療養は、差額ベッド代などの特別料金部分が全額自己負担です。(スマートフォンでは表を横にスクロールできます)
出典:厚生労働省「先進医療の概要について」/同「保険外併用療養費制度について」
傷病手当金と障害年金
傷病手当金は、病気やケガで仕事を休み給与が支払われない期間に、健康保険から生活を支えるために支給される手当です。支給額は標準報酬日額の3分の2で、連続3日間の待期を経た4日目から、最長1年6か月受け取れます。国民健康保険(国民年金のみの加入者を含む自営業者など)には、傷病手当金の制度がありません。その後も症状が重く生活や仕事に支障が続く場合は、障害年金に移行できます。障害年金は国民年金・厚生年金から支給され、障害の程度に応じて1級・2級(厚生年金はさらに3級も対象)に分けられます。
図16 働けなくなったときの公的保障の流れ(会社員などの場合)
1〜3日目
待期期間
連続3日間は給付なし。この3日を経て4日目から対象になります。
4日目〜 最長1年6か月
傷病手当金
健康保険から標準報酬日額の3分の2。国民健康保険(自営業など)にはこの制度がありません。
障害年金の認定後
障害年金+傷病手当金の差額
障害年金が始まると、傷病手当金はその差額のみの支給になります。
1年6か月以降 〜長期
障害年金
国民年金は1〜2級、厚生年金は1〜3級が対象。等級により額が変わり、認定が続くかぎり支給されます。
上のバーの高さは、働いていたときの標準報酬月額を100%としたときの目安です。傷病手当金は健康保険(勤務先の健保・協会けんぽ)の制度、障害年金は国民年金・厚生年金の制度です。自営業の方は最初の1年6か月にあたる収入の支えがない点に注意が必要です。
出典:全国健康保険協会(協会けんぽ)「傷病手当金」/日本年金機構「障害年金(受給要件・請求時期・年金額)」
公的介護保険
介護保険は40歳以上が加入する社会保険制度です。要介護・要支援の認定を受けると、訪問介護やデイサービス、施設入所などの介護サービスを1〜3割の自己負担で利用できます。給付は現金ではなく、サービスそのものが提供される現物給付が原則です。要介護度ごとに区分支給限度基準額(月額)が定められており、この範囲内でサービスを組み合わせて利用します。
| 要介護度 | 区分支給限度基準額(月額) |
| 要支援1 | 50,320円 |
| 要支援2 | 105,310円 |
| 要介護1 | 167,650円 |
| 要介護2 | 197,050円 |
| 要介護3 | 270,480円 |
| 要介護4 | 309,380円 |
| 要介護5 | 362,170円 |
在宅・地域密着型サービス対象(施設サービスは別途日額計算のため対象外)。1単位10円換算・地域により1単位10.0〜11.4円で異なります。限度額超過分は全額自己負担、特別養護老人ホームへの入所は原則要介護3以上です。
図17 要介護度別の区分支給限度基準額(月額)
要支援
要介護1〜2
要介護3〜4
要介護5(最重度)
この範囲内でサービスを組み合わせ、自己負担は1〜3割。限度額を超えた分は全額自己負担です。1単位10円換算(地域により1単位10.0〜11.4円)。在宅・地域密着型サービスが対象で、施設サービスは別途日額計算のため対象外。特別養護老人ホームへの入所は原則要介護3以上です。なお住宅改修費や福祉用具購入費など一部は、いったん全額を支払ってから給付を受ける償還払いになります。
日本人の平均寿命と健康寿命には差があり、2022年時点で男性8.49年・女性11.63年。多くの方が晩年に何らかの介護を必要とする時期を経験します。
出典:厚生労働省「介護保険制度の概要」/同 e-ヘルスネット「平均寿命と健康寿命」(健康寿命は2022年値)
06 — CORPORATE BENEFITS
勤務先の保障制度
健康保険組合によっては、医療費の自己負担が一定額を超えた際に超過分を補助する「付加給付制度」が設けられている場合があります。国の高額療養費制度に上乗せされるため、実質的な自己負担をさらに軽減できます。また、被保険者が亡くなった場合は、健康保険から法定の埋葬料(一律5万円)が支給されるほか、会社や組合の規定に基づく弔慰金が別途支払われることもあります。いずれも加入する健康保険組合によって内容が異なるため、就業規則や組合規約の確認をおすすめします。
図18 国の法定給付と、勤務先の健康保険組合の上乗せ
健康保険組合
国の制度(法定給付・全組合共通)
高額療養費制度1か月の自己負担に上限があります。
埋葬料(法定)死亡時に一律5万円。
傷病手当金 などその他の法定給付。
上乗せ
組合独自(付加給付・内容は組合による)
付加給付制度高額療養費の自己負担に、さらに上乗せして補助します。
弔慰金埋葬料に上乗せ。金額・条件は組合や就業規則によります。
付加給付があると、実際の自己負担が国の上限額よりさらに下がります。民間の医療保険をどこまで持つかを決める前に、就業規則や組合規約でご確認ください。
07 — GROUP CREDIT LIFE INSURANCE
団体信用生命保険(団信)
団信は、住宅ローンを利用する際に付随する保険で、契約者が所定の状態になった場合に住宅ローン残高が0円になる仕組みです。保険料は原則、住宅ローンの金利に含まれており別途の負担はありませんが、プランによっては金利の上乗せが発生します。保障範囲が広がるほど段階が上がります。
図19 団信の保障範囲は6段階
事由に該当した場合に住宅ローン残高が0円になります。
診断された時点で住宅ローン残高が0円になります。
罹患して手術したり、一定の症状が60日以上継続した場合に住宅ローン残高が0円になります。
罹患して就業不能状態となった場合、月単位で返済額が免除され、12か月連続して継続した場合に住宅ローン残高が0円になります。
罹患して就業不能状態となった場合、月単位で返済額が免除され、24か月連続して継続した場合に住宅ローン残高が0円になります。
段階が上がるほど保障範囲は広がりますが、その分だけ金利の上乗せが発生します(横にスクロールできます)。
一般団信・ワイド団信死亡・高度障害のときに住宅ローン残高が0円になります。
がん団信上記に加え、がん(上皮内がん・皮膚がんのメラノーマを除く悪性新生物)と診断された時点で0円になります。ステージや完治の有無は問いませんが、免責期間90日があります。
3大疾病団信がんに加え、脳卒中・急性心筋梗塞に罹患して手術をしたり、一定の症状が60日以上継続した場合に0円になります。
8大疾病団信上記に加え、高血圧症・慢性腎不全・慢性膵炎・肝硬変・糖尿病に罹患して就業不能状態となり、月単位で返済額が免除され、それが12か月連続した場合に0円になります。
11大疾病団信対象疾病がさらに広がり、就業不能状態が12か月連続した場合に0円になります。
全疾病団信精神疾患を除くすべての病気・ケガによる就業不能状態が、月単位の返済額免除を経て24か月連続した場合に0円になります。
よくある質問
がん団信の大事なポイントを教えてください。
対象となるがんは、上皮内がんおよび皮膚がん(メラノーマを除く)以外の悪性新生物と診断された場合で、ステージの進行度や完治の有無は関係ありません。ただし免責期間が90日あり、その期間中に診断された場合は対象外となります。
全疾病団信の大事なポイントを教えてください。
就業不能の定義は「ケガや病気の治療のため、経験・能力に応じたいかなる業務にも従事できない状態」で、主に入院中や医師の指示による在宅療養などが該当します。決済日から起算して3か月の待期期間があり、その間に就業不能となった場合はカウントの対象外です。
配偶者にも保障を付けることは可能でしょうか。
連帯債務やペアローンの場合、銀行によっては金利を上乗せすることで夫婦連生団信にできます。別の方法として、民間保険会社の収入保障保険でカバーする方法も一般的です。それぞれのメリット・デメリットや保険料は個別にご確認ください。
団信の保障条件・免責期間・待期期間は住宅ローンを取り扱う金融機関・保険会社によって異なります。上記は一般的な内容の紹介であり、実際の契約内容は必ず各金融機関でご確認ください。
出典:住宅金融支援機構【フラット35】「団体信用生命保険(制度のご案内)」
08 — MAJOR DISEASES
三大疾病について
医療保険を検討する際は、保障の対象範囲をどこまで広げるかが重要な論点になります。罹患率や治療費の観点で特に重要なのはがん・三大疾病ですが、生活習慣や家族歴によっては対象を広げる選択肢もあります。保険によって対象疾病の範囲が異なる点にも注意が必要です。
3大疾病
がん(悪性新生物)、心疾患(心筋梗塞など)、脳血管疾患(脳梗塞など)の計3疾病。
7大疾病
3大疾病に、高血圧性疾患・糖尿病・肝疾患・腎疾患を加えた計7疾病。
狭義のがんは悪性新生物のみを指しますが、広義のがんは悪性新生物に上皮内がんを加えたものを指します。同様に、狭義の三大疾病はがん+急性心筋梗塞+脳卒中、広義の三大疾病はがん+心疾患+脳血管疾患を指すなど、商品によって定義に幅があります。また、給付金を受け取れる回数(2回目以降の給付があるかどうか)も、保険を検討するうえで必ず確認したいポイントです。
図20 3大疾病 → 7大疾病 → 8大疾病の広がり方
3大疾病
がん悪性新生物
心疾患心筋梗塞 など
脳血管疾患脳梗塞 など
計 3疾病
7大疾病(3大+4)
がん悪性新生物
心疾患心筋梗塞 など
脳血管疾患脳梗塞 など
高血圧性疾患
糖尿病
肝疾患
腎疾患
計 7疾病
8大疾病(7大+1)
がん
心疾患
脳血管疾患
高血圧性疾患
糖尿病
肝疾患
腎疾患
膵疾患
計 8疾病
3大疾病
+4(7大)
+1(8大)
| 呼び方 | 狭義(範囲がせまい) | 広義(範囲がひろい) |
| がん | 悪性新生物のみ | 悪性新生物 + 上皮内がん |
| 三大疾病 | がん + 急性心筋梗塞 + 脳卒中 | がん + 心疾患 + 脳血管疾患 |
同じ「三大疾病保障」でも、商品によってどちらの定義かが異なります。給付金を受け取れる回数(2回目以降の給付の有無)とあわせて確認が必要です。
09 — PENSION SYSTEM
年金制度について
公的年金は、国民年金(基礎年金)と厚生年金を中心とした、老後の生活を支える社会保険制度です。どちらも亡くなるまで受け取り続けられる終身年金であり、長生きするほど総受給額が増える一方、死亡時点で支給は終了し遺族への支給はない、という長生きリスクへの備えが最大の特徴です。
ただし公的年金だけでは老後の生活費を十分にまかなえないケースも増えています。総務省の家計調査によれば、老後の生活費は月平均25万円以上ともいわれ、公的年金との差額を自ら補う必要があります。そこで重要になるのが3階建ての考え方です。
出典:総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)」(2024年平均)
出典:日本年金機構「老齢基礎年金の受給要件・支給開始時期・年金額」
図21 公的年金と上乗せの「3階建て」
終身年金(生涯受給)
確定年金(期間固定)
対象外
1階・2階は終身年金で、長生きするほど受け取る総額が増えます。3階は任意で、どこまで積むかを自分で決める部分です(横にスクロールできます)。
1階(強制)
国民年金(基礎年金)。20〜60歳の全国民が強制加入し、亡くなるまで受給できる終身年金です。
2階
厚生年金(会社員・公務員など・報酬比例で強制加入)、国民年金基金(自営業・学生など・任意加入)。いずれも終身年金です。
3階(任意)
企業年金・iDeCo(会社員・公務員など)、iDeCo(自営業・学生など)、個人年金保険(民間保険・全員が任意加入可)。終身年金タイプ・確定年金タイプ(期間固定)があります。
会社員であれば企業年金、自営業者であれば国民年金基金、そして誰でも加入できるiDeCoや個人年金保険を活用することで、受給額を上乗せできます。現役世代のうちから3階部分を意識して準備することが、老後の安心につながります。専業主婦(夫)などは1階部分のみが基本となるため、任意で加入できる個人年金保険やiDeCo(第3号被保険者も加入可)の活用余地が相対的に大きい点も押さえておきたいポイントです。
終身年金とは
受給開始(65歳〜)から死亡まで受給し続けるタイプ。長生きするほど総受給額が増える一方、死亡時点で支給は終了し、遺族への支給はありません。
確定年金とは
受給開始から一定期間(例:10年間)だけ受給するタイプ。死亡時は残額を遺族が受け取れますが、受給期間の終了後は支給がなくなる長寿リスクがあります。
図22 終身年金と確定年金のちがい
終身年金
死亡まで受給
受給開始(65歳〜)▸
- 長生きするほど総受給額が増える
- 死亡時点で終了(遺族への支給なし)
確定年金
受給開始(65歳〜)期間終了(例:75歳)
- 死亡時は残額を遺族が受け取れる
- 期間終了後は受給なし(長寿リスクあり)
iDeCoは受給開始時に一時金または年金(5〜20年)を選択できます。個人年金保険は商品により終身・確定のどちらも選べる場合があります。まずはご自身にとっての必要額を考えることが第一歩です。
本記事の内容は一般的な制度・商品類型の紹介であり、税制・給付額は今後の制度改正により変わる場合があります。また、記載しきれていない留意点もありますので、ご自身の状況にあてはめた具体的な必要保障額の算出や、商品選びについては個別にご確認ください。
まずはLINEのAI無料診断で、公的保障の試算から始められます。
LINEでAI無料診断
生命保険と公的保障制度
民間保険を検討する前に、公的保障でどこまでカバーされるかを知ることが、保障が過不足なく「ちょうどよい」状態に近づく一番の近道です。保障の種類ごとに、対応する公的保障を整理します。
被保険者が死亡した際、配偶者や子などが遺族年金を受給できる場合があります。健康保険からは埋葬料として一律5万円が支給されます(被扶養者の死亡時も対象)。
健康保険適用の医療であれば自己負担は1〜3割。医療費が高額になった場合は、高額療養費制度により自己負担額に上限が設けられます。
病気やケガで働けず給与が出ない期間は、健康保険から傷病手当金が支給されます。生活や仕事に支障が続く場合は障害年金に移行できます。
40歳以上が加入する社会保険制度。要介護・要支援の認定を受けると、介護サービスを1〜3割の自己負担で利用できます(現物給付が原則)。
遺族年金のしくみ
遺族年金は、国民年金のみ加入の場合と厚生年金にも加入している場合とで、受け取れる内容が大きく異なります。金額は2026年度の確定額です。
図12 遺族年金 ── 国民年金のみの場合(自営業など・2026年度/年額)
18歳未満の子がいる世帯
18歳未満の子がいる世帯
18歳未満の子がいない世帯
18歳未満の子がいない世帯
国民年金のみの場合、夫婦のどちらが亡くなっても受け取れる内容は同じです。子の加算は図では2人分で、1〜2人目は各243,800円、3人目以降は各81,300円。18歳未満の子がいない世帯は受給がありません。受給権者の年収が850万円以下の場合のみ受け取れます。ブロックの高さは金額に比例しています。
図13 遺族年金 ── 厚生年金に加入の場合(会社員・公務員など・2026年度/年額)
18歳未満の子がいる世帯
年齢に関係なく無期給付 子の加算 243,800円 子の加算 243,800円 遺族基礎年金 847,300円末子が18歳到達年度末まで
遺族基礎年金の終了後 ▸中高齢寡婦加算 635,500円/年(末子18歳到達後に到来する4月〜65歳)
18歳未満の子がいる世帯
55歳以上で死別=60歳から無期給付 子の加算 243,800円 子の加算 243,800円 遺族基礎年金 847,300円末子が18歳到達年度末まで
死別時の年齢によっては、遺族基礎年金と遺族厚生年金が重なって受給できる場合があります。中高齢寡婦加算は夫には適用されません。
18歳未満の子がいない世帯
30歳以上で死別=無期給付
18歳未満の子がいない世帯
55歳以上で死別=60歳から無期給付
子がいない世帯で妻に先立たれた場合、夫が55歳未満だと遺族年金は受け取れません。
★同じ厚生年金加入でも、子の有無と、亡くなったのが夫か妻かで受け取れる内容が大きく変わります。遺族厚生年金の額は標準報酬月額と加入期間により変わるため、高さは一定で表しています。受給権者の年収が850万円以下の場合のみ受け取れます。65歳以降は本人の老齢厚生年金が優先され、遺族厚生年金の方が高い場合はその差額が支給されます。
受給権者の年収が850万円以下の場合のみ遺族年金を受け取れます。65歳以降は本人の老齢厚生年金が優先され、遺族厚生年金の方が高い場合はその差額が支給されます。
出典:日本年金機構「遺族基礎年金(受給要件・対象者・年金額)」/同「遺族厚生年金(受給要件・対象者・年金額)」(金額は令和8年度)
関連記事:遺族年金はいくらもらえる?会社員・自営業・子どもの有無別に2026年度の金額を試算
試算:公的保障シミュレーション(遺族年金・傷病手当金・高額療養費を1分で試算)
高額療養費制度
1か月間(1日〜末日)の医療費の自己負担額に、年齢や所得に応じた上限を設ける制度です。2026年8月1日の制度改定後、70歳未満の上限額(月額)は次のとおりです。〈 〉内は直近12か月に4回以上該当した場合の多数回該当の上限額です。
70歳以上の上限額は別途定められています。勤務先の健康保険組合によっては、上限額をさらに引き下げる独自の付加給付制度がある場合もあるため、あわせてご確認ください。
図14 医療費が100万円かかったとき(標準報酬月額28〜50万円・区分ウの例)
計算式は 85,800円+(1,000,000円-286,000円)×1%=92,940円(2026年8月1日改定後)。ただし差額ベッド代・先進医療の技術料・自由診療は高額療養費の対象外で、この計算には含まれません。
出典:厚生労働省「高額療養費制度を利用される皆さまへ」
関連記事:高額療養費制度は2026年8月からどう変わった?年収別の上限額と「年間上限」を整理
自由診療と先進医療
健康保険適用の治療は、診療報酬制度に基づく全国一律の料金体系・自己負担割合(1〜3割)です。一方、先進医療(がん・白内障・不妊治療の一部など)や自由診療(がん治療の一部・レーシック・正常分娩など)は健康保険の対象外で、治療そのものにかかる費用は原則全額自己負担になります。先進医療は「先進医療特約」、自由診療などの患者申出療養は「特定診療特約」といった民間保険の特約でカバーする仕組みがあります。
図15 保険が使える治療・使えない治療と、自己負担の範囲
(特別療養環境室料など)
(先進医療)
(先進医療以外)
★患者申出療養までは、一般の診療・検査・入院は保険診療として3割負担で、全額自己負担になるのは治療そのものの費用です。一方、自由診療を受けると、その治療に関わる検査・入院なども含めて全額自己負担になります。選定療養は、差額ベッド代などの特別料金部分が全額自己負担です。(スマートフォンでは表を横にスクロールできます)
出典:厚生労働省「先進医療の概要について」/同「保険外併用療養費制度について」
傷病手当金と障害年金
傷病手当金は、病気やケガで仕事を休み給与が支払われない期間に、健康保険から生活を支えるために支給される手当です。支給額は標準報酬日額の3分の2で、連続3日間の待期を経た4日目から、最長1年6か月受け取れます。国民健康保険(国民年金のみの加入者を含む自営業者など)には、傷病手当金の制度がありません。その後も症状が重く生活や仕事に支障が続く場合は、障害年金に移行できます。障害年金は国民年金・厚生年金から支給され、障害の程度に応じて1級・2級(厚生年金はさらに3級も対象)に分けられます。
図16 働けなくなったときの公的保障の流れ(会社員などの場合)
働いていたとき標準報酬月額
(100%)
1〜3日目待期期間
給付なし
4日目〜最長1年6か月傷病手当金
標準報酬日額の2/3
障害年金の認定後障害年金+傷病手当金の差額
合わせて2/3の水準
1年6か月以降〜長期障害年金のみ
等級により変動
1〜3日目
待期期間
連続3日間は給付なし。この3日を経て4日目から対象になります。
4日目〜 最長1年6か月
傷病手当金
健康保険から標準報酬日額の3分の2。国民健康保険(自営業など)にはこの制度がありません。
障害年金の認定後
障害年金+傷病手当金の差額
障害年金が始まると、傷病手当金はその差額のみの支給になります。
1年6か月以降 〜長期
障害年金
国民年金は1〜2級、厚生年金は1〜3級が対象。等級により額が変わり、認定が続くかぎり支給されます。
上のバーの高さは、働いていたときの標準報酬月額を100%としたときの目安です。傷病手当金は健康保険(勤務先の健保・協会けんぽ)の制度、障害年金は国民年金・厚生年金の制度です。自営業の方は最初の1年6か月にあたる収入の支えがない点に注意が必要です。
出典:全国健康保険協会(協会けんぽ)「傷病手当金」/日本年金機構「障害年金(受給要件・請求時期・年金額)」
公的介護保険
介護保険は40歳以上が加入する社会保険制度です。要介護・要支援の認定を受けると、訪問介護やデイサービス、施設入所などの介護サービスを1〜3割の自己負担で利用できます。給付は現金ではなく、サービスそのものが提供される現物給付が原則です。要介護度ごとに区分支給限度基準額(月額)が定められており、この範囲内でサービスを組み合わせて利用します。
在宅・地域密着型サービス対象(施設サービスは別途日額計算のため対象外)。1単位10円換算・地域により1単位10.0〜11.4円で異なります。限度額超過分は全額自己負担、特別養護老人ホームへの入所は原則要介護3以上です。
図17 要介護度別の区分支給限度基準額(月額)
この範囲内でサービスを組み合わせ、自己負担は1〜3割。限度額を超えた分は全額自己負担です。1単位10円換算(地域により1単位10.0〜11.4円)。在宅・地域密着型サービスが対象で、施設サービスは別途日額計算のため対象外。特別養護老人ホームへの入所は原則要介護3以上です。なお住宅改修費や福祉用具購入費など一部は、いったん全額を支払ってから給付を受ける償還払いになります。
日本人の平均寿命と健康寿命には差があり、2022年時点で男性8.49年・女性11.63年。多くの方が晩年に何らかの介護を必要とする時期を経験します。
出典:厚生労働省「介護保険制度の概要」/同 e-ヘルスネット「平均寿命と健康寿命」(健康寿命は2022年値)